2017年 04月 08日
行者にんにく・・・その2
ギョウジャニンニクはタマネギやニンニク、ニラなどと同じユリ科ネギ属の多年草です。
日本には近畿以北から北海道にかけて分布していますが、東北より南では高山でしか見られません。そのため、「行者が食べるにんにく」ということから名付けられたという説が有力です。
初夏に葱坊主と同じような花を咲かせ、それからできる種と株から出てくる新芽で増えていきます。
◆収穫できるまで5年以上かかる
ギョウジャニンニクは成長が非常に遅く、種を蒔いてから2年目の春にようやく芽を地表に出します。そででもひょろひょろの茎に葉は1枚だけで、3年目から4年目になって葉が2枚以上となり、5年目あたりでようやく茎が伸びて花が咲き種がつき始めます。それくらいになってようやく株の太さが鉛筆の太さくらいとなって収穫できようになるようです。
◆天然ものは激減しています
ギョウジャニンニクはキトビロやアイヌネギなどとも呼ばれ北海道の特産山菜として有名ですが、上記の通り成長には長い年月がかかるにもかかわらず、根こそぎ乱獲する人も増え現在ではその数が激減しているようです。ただ、栽培技術も確立され、現在出回っているものの多くは栽培されたものとなってきています。